ドイツの食文化

ドイツの食事といえば何を思い浮かべるでしょうか。ソーセージ、ビール、じゃがいもあたりを答えると思います。
日本だとイタリアンレストランやフレンチレストランなどありますが、ドイツ食のレストランは少ないため、あまり馴染みがありません。
実際、ドイツはどのような食文化なのでしょうか。

「カルテスエッセン」なドイツの食事

ドイツの人たちは食事を軽く済ませる「カルテスエッセン」という食文化があります。
ドイツ語で「冷たい食事」という意味で、火を使わず準備も片付けもサッとすませる軽めの食事という意味合いを持ちます。
昼にしっかり食べて、朝夕は軽めというスタイルが特徴です。
ヨーロッパの中心に位置するドイツ。北部は冷涼で農作物があまり育たない地理的な背景が影響します。
16世紀ごろにジャガイモが伝わりますが、当初は家畜のえさでした。その後、ジャガイモを食べるようになり、1日1回は食事に出るほどです。
さらに長く厳しい冬を乗り切るため、ハムやソーセージ、チーズなどの保存食が発展しました。
ドイツ料理は味付けが濃いのは、このためです。

ドイツの3食

カルテスエッセンの基本は、ハムやソーセージ、チーズとパンが主です。ジャムやバター、サラダ、ピクルスなどをテーブルに並べ、家族がそれぞれ好きなものを取って食事をします。
テーブルに並べるだけなので食事の準備もすぐにすんでしまうほど簡単です。
日本でハムやチーズ、パンを並べただけだと、簡素なイメージを持つかもしれませんが、ドイツではチーズやハム、パンの種類は豊富なので飽きません。

ドイツの朝食

多くのドイツ人はシリアルにバナナ、ハム、チーズなどで朝食を簡単にすませます。会社への道中パンを買って食べる人も多くいます。
そこにコーヒーや紅茶を添えていただきます。

ドイツの昼食

ドイツでは昼食がメインです。温かいものを食べるのが伝統で今でもその名残が残っています。
しかしながら多くの場合、休憩時間が30分しかないため、昼食も軽めにすませることが多いようです。
その分、休日の昼食は肉料理やバーベキューで友人・家族としっかりと食べます。

ドイツの夕食

夕食はカルテスエッセンです。日本人の感覚だと物足りなく感じるかもしれませんが、ドイツではこれが当たり前。
夕食の準備や片付けに手間をかけず、その分、家族団らんに時間を取れます。
ドイツ人の家族と友人と過ごすために、準備や片付けに時間はかけないという考え方は、時間に追われている人ほど取り入れてみてもいいかもしれませんね。


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