犬にやさしい

犬とどこでもいっしょ

ドイツの街中ではよく小型犬から大型犬まで、多種多様な犬を見かけます。
日常生活においても身近な存在で、一部出入り禁止の施設があるものの、バスや鉄道といった公共交通機関、カフェや商店、デパートなどで出入り自由です。
犬を連れてカフェやレストランを利用する人たちは、夏季ならテラス席に座る人もいますが、店内でも普通に犬がいます。
ドイツではきちんと躾られているので、どこへいってもあまり邪魔になりません。

一匹ごとに犬税がかかる

ドイツには犬税というのがあります。犬は富の象徴という歴史があり、ぜいたく税として設けられました。
現代では犬を飼うのは一般的になりましたが、犬税は残ったそうです。一匹飼育するのに年間120ユーロ(約18,000円)の税金がかかります。
使い道としては、犬の糞などで汚れた街の清掃費用や、糞の始末のために用意されているエチケット袋などに利用されています。
犬一匹ずつに税金を支払っていることから、犬の権利も守られ、飼い主としての責任につながるのでしょう。
もしも、糞の処理をしないと60ユーロの罰金対象になりますが、税金を払っているからと拾わない飼い主もいるため、時々落ちているそうです。

子どもはダメでも犬はOK

ドイツではアパートの入居希望者に対して、犬はOKだけど、子どもはNGという大家さんも珍しくありません。
それは「犬は躾ればおとなしいが、子どもはどうしても騒ぐから」だそうです。
ある意味、人間の子どもより犬のほうが信頼されているのでしょう。

実は猫を飼う人のほうが多い

ドイツでは犬を飼っている人は多いのですが、猫を飼っている人が多いのです。
その理由は犬を飼育する場合、動物保護法や保護条例が厳密に制定されているのに対し、比較的飼育が楽なを好んで飼う人が多いと言われています。
猫も犬税と同様、猫背として課税徴収が議論されているものの、導入には至っておりません。
一方、飼い犬に対して1日2回、少なくても1時間以上の散歩を連れていくということを法律で義務化が検討されています。長時間つないだままにするのもNGです。
他にもブリーダーに関する制限なども含まれています。ドイツではペットショップはなく、ブリーダーで購入するのですが、コロナ禍においてペットの販売数が増えたためです。
ドイツが犬にやさしい国とされる一因となっています。犬の福祉と飼い主の責任を重視する文化が根付いているため、犬との共生がより円滑に行われていると言えます。


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