燃料高騰のための時限措置
ドイツでは6月1日から地下鉄やバス、路面電車などの公共交通機関が月9ユーロ(約1240円)で乗り放題になる「9ユーロチケット」が導入されました。
これは燃料価格の高騰を受けたもので、連邦政府と州政府による市民の負担軽減の一環です。8月末までの時限措置となっています。
利用できる範囲としては、長距離の高速鉄道や長距離バスを除いた交通公共機関です。乗り継いでいけばドイツ国内を移動することもできます。
この9ユーロチケットはかなり破格の価格で、ベルリン市内全域をカバーする通常の定期券だと86ユーロ(約1万1870円)です。
定期券を購入していた場合、9ユーロチケットの差額は払い戻しできます。
ドイツの公共交通機関について
ドイツの鉄道
ドイツではドイツ鉄道(DB)によって鉄道が全国に張り巡らされていて、最高時速300kmの超特急ICEが主要都市を結んでいます。
ICEとは「InterCity Express(インターシティ・エクスプレス)」の略です。ドイツ国内だけではなく、フランスやオランダ、オーストリアなどへも乗り入れています。
食堂車やビストロ車が連結されている列車もよく見られます。
地域によってはドイツ鉄道以外の会社が運営する鉄道もあり、ドイツ中部を東西に走るVIA、ミュンヘンを発着するALEXなどです。
ドイツのバス
バスもドイツ国内をほぼ網羅しています。昼間に運航しているバスが多く、鉄道よりも運賃がリーズナブル。
たとえばフランクフルト⇔ベルリン間を6時間30分で19ユーロ(約2,600円)となっています。
鉄道だと4時間30分で、約100ユーロ(約13,000円)。時間は鉄道のほうが早いですが、利用金はバスがかなりお得です。
バス会社も複数あり、最大手の「FlixBus」は本数が多く、車内トイレや無料Wi-Fiなどサービスも整っています。
ドイツのタクシー
ドイツでは日本と同様、Uberを規制して利用できません。利用するなら「Mytaxi」というタクシー手配アプリを使うといいでしょう。
初乗りは3.5ユーロ(約495円)。1kmあたり2ユーロ前後なので、市内の移動なら5.5~7.5ユーロくらいでしょうか。
運賃だけではなくチップも必要です。運賃プラス1~2ユーロくらいが相場です。
乗り方は日本と同じく、運転手に目的地を伝えて、おおよその時間や運賃を確認するといいでしょう。
クレジットカードを利用する場合も事前に確認します。