多くのドイツ人がeスポーツ大会に参加
イギリスのインターネットベースの市場調査を行うYouGovによると、ドイツでビデオゲームを楽しむ人の約5人に1人(18%)がeスポーツの大会に参加しているとのこと。
これはドイツの人口に換算すると約780万人に相当します。
最も頻繁に参加しているのは、25~34歳の年齢層で、30%の割合で参加しているそうです。
また認知度も高まっており、約5900万人のドイツ人がeスポーツについて聞いたことがあると回答しています。
ドイツは国家としてもeスポーツに力を入れたいようで、eスポーツ選手とその専門家のための専用ビザが2020年から利用可能となりました。
従来、ドイツではEU圏外出身のeスポーツ選手に対して、通常の労働ビザを取得することになっており、場合によっては入国が認めらないこともありました。
このビザによって年に90日ですがドイツ国内で滞在し活動できるようになったわけです。
しかし、90日だと1シーズンのプレイに必要な日数が足りないという声もあがっています。
eスポーツの団体について
2017年にはドイツのeスポーツ団体「eSport-Bund Deutschland(ESBD)」が設立されます。
ESBDはドイツを拠点とするプロ・アマ20チームとゲーム業界団体「BIU」が加盟しており、eスポーツをドイツにおける公式なスポーツとして認めてもらうことを目指すために設立されました。
数年前からプロサッカーチームのシャルケやヴォルフスブルクがeスポーツ選手のチームを組織、運営しており、ドイツ国内でeスポーツは成功しています。
eスポーツのエリート養成所「ゲーミングハウス」
ドイツの首都ベルリンにeスポーツチームの合宿施設「ゲーミングハウス」を設置するチームが増えているとのこと。
ゲーミングハウスとはチームメイト同士が共同生活を送りながらトレーニングするための施設です。
世界的な人気を誇るオンライン対戦ゲーム「リーグオブレジェンド」の欧州大会にあわせてのためで、数週間にわたって合宿しています。
選手たちはサッカー選手に匹敵する給料をもらっているため、結果を残すのに必死です。
コーチから指導してもらいながら8時間にも及ぶトレーニングをこなしています。
長時間、同じ姿勢なので、首や指、背中などけがをしないように定期的に理学療法士が訪問し、運動する日もあります。
チームに一体感をもたらすために家族や友人、恋人の訪問が禁止されているそうで、選手もさすがにストレスに感じるそうです。