ドイツといえばビール

ドイツといえばビールといっても過言ではないほどドイツはビール大国です。
9月下旬から10月にかけて16日間にわたりミュンヘンで開催されるオクトーバーフェストはあまりにも有名で、世界各国から700万人が訪れ600万リットル以上のビールが飲まれています。
ドイツのビール消費量は世界一と思いきやチェコ、アイルランドに次いで世界3位です。
ここ数年、ビール以外のアルコール飲料の多様化、健康志向の高まりによりビールの消費量は減少傾向にあるそうです。
それでもドイツには6,000種類のビールがあり、全国各地に醸造所が1,200もあります。

ドイツビールの特徴

ドイツビールは重厚な味わいと飲みごたえが魅力。そのおいしさの秘密はビールに関する法律があるためです。
1516年にバイエルン公ヴィルヘルム4世が制定したビール純粋令で、ビールの原料を麦芽、ホップ、水に限定(のちに酵母も追加)しました。
この法律によってドイツビールは安定した水準を保ってきたといえます。
麦芽とホップの味が混じりけなく感じ、味わいもスッキリとしたものになるのです。
ビール純粋令はすでに法的効力はありませんが、ドイツの醸造所はこの法律をかたくなに守り、副材料を添加していません。

ドイツビールの代表的な種類・銘柄

ドイツには多くのビールがありますが、最低限知っておきたいビールを紹介します。

ピルス

ドイツで飲まれるビールの約65%がピルスで、透き通った黄金色、苦みとキレが特徴です。
日本でもおなじみで大手銘柄の「アサヒ スーパードライ」「キリン 一番搾り」「サッポロ 黒ラベル」などもピルスです。
日本だけではなく世界中で最も普及しています。

ヴァイツェン

バイエルン地方を中心に飲み継がれた伝統のビールです。ヴァイツェンとは小麦という意味で、小麦を原料にしています。
淡い色合いから白ビールとも呼ばれています。小麦を50%以上使っているためパンを思わせるような香りもあり、泡立ちや泡持ちが大麦と比べて良いのも特徴です。
ビールの苦さが苦手という人にも飲みやすいため、日本では女性を中心に人気を集めています。

へレス

ミュンヘンで飲まれているラガービールで苦みが少なくまろやかな味わいが特徴です。500mlが通常の量ですが、ミュンヘンのビアホールでは1Lのビアジョッキが出てきます。

ラードラー

ビールベースのカクテルで、グレープフルーツやライムといったフルーツジュースをビールにミックスした甘いカクテルです。
ビールベースのカクテルはドイツでは長らく愛された飲み物で、夏のビアガーデンで好んで飲まれています。


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