ドイツ製品はなぜ魅力的なのか

ドイツにはメルセデスベンツやポルシェ、BMWなど世界的な車メーカーがあります。
車だけではなく髭剃りのブラウン、文房具のモンブラン、カメラのライカなどたくさんのブランドが世界中で使用されています。
多くの製品がドイツで開発されてきました。どうしてドイツの製品はこんなにも魅力的なのでしょうか。

機能性だけではなくデザインも優れている

ヨーロッパにおいてドイツは技術大国であり、アジアにおける日本のような立ち位置であるという見方もあります。
ドイツでは厳しい品質管理をクリアしなければならないDIN規格が特徴です。
さらに品質だけではなくデザインも優れています。
ドイツではマイスター制度と呼ばれる職業訓練制度を導入しており、機能性を維持しつつデザインにおいても高品質であるように取り組んでいます。
機能性とデザインの両立がドイツ製品に人気がある理由です。

ドイツデザインの潮流「バウハウス」

バウハウスとはドイツで設立された世界初めてとなる美術学校です。1919年からナイツに閉鎖されるまで工芸や写真、デザイン、塗装など総合的な美術教育を行っていました。
バウハウスの活動は後世に大きな影響を与え、今日のドイツデザインの礎となっています。
バウハウスの教育内容は合理主義・機能主義で、現在の工業デザインに通じるものです。
大量生産される工業社会において現代のデザイナーにも多大な影響を及ぼしています。「フラットデザイン」もバウハウスの影響といわれています。

ドイツ製品は世界一?

ドイツを基盤とする統計サイト、スタティスタが行った品質イメージ調査によると1位となったのがドイツでした。
調査実施国別ではドイツが13か国で首位となっています。
なお、日本はフランス・アメリカと同じ8位でした。
引用:https://www.statista.com/page/Made-In-Country-Index

ドイツ製品の技術を支える教育システム

ドイツでは高等教育を学ぶギムナジウムと職業訓練校であるリアルシューレと大まかに2つの進学先が分けられています。
どちらに進むかは10歳で決めなければならず、小さなころから自分がどのような道に進むのか考えなければなりません。
ギムナジウムは大学に進学するための学校で9年間通います。リアルシューレで学生は週1~2日学校で学び、残りは企業で実習を受けて必要なスキルを学んでいきます。
どちらも学校を卒業した時点で国家資格の「ゲゼレ」を取得するのが目的です。
そのため、学校を卒業した時点で一人前として手に職が就いているのがドイツの教育制度の特徴です。


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