911やカイエン、ケイマンなど数々の名車を輩出しているポルシェ。
ポルシェの創設者であるフェルディナンド・ポルシェは、もとはフォルクスワーゲンのTYPE1を設計したデザイナーであるから、いわばドイツ自動車業界の父といわれています。
フェルディナンド・ポルシェは自分にとって完璧なスポーツカーを手に入れたいと思っていました。
しかし、そのようなスポーツカーはありません。フェルディナンド・ポルシェは「ないなら自分で作ればいいじゃないか」ということで生み出されたのが、ポルシェのスポーツカーです。
この完璧なスポーツカーを生み出すという夢が今現在でもポルシェの哲学としてあります。
ポルシェのフラグシップである911
フェルディナンド・ポルシェはの孫であるブッツィー・ポルシェが設計した「911」は1964年に開発されて以来、その形を変えていないというのはおどろくべきことです。
初代から一貫してリアエンジン・リアドライブ方式を採用しており、現行種の8代目もこのスタイルは変わっていません。
直列やV型エンジンが主流となった現代でも水平対向エンジンを採用しているのが特徴。
水平対向エンジンは左右対称に配置されたシリンダー同士が振動を打ち消しあい快適な乗り心地を提供。911はまさに水平対向エンジンの代名詞となっています。
乗り心地だけではなく走行性能も申し分ありません。水平対向エンジンを採用したことで縦に小さく重心が低い設計となり、抜群の走行安定性を生み出しています。
また、ポルシェ911はリセールバリューの高さも魅力です。
日本でも911を始めポルシェは価値が下がらない資産として中古車業界でも高額で買取されています。
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日本で人気を集めるポルシェ
ドイツ本国のポルシェAGが発表した2019年度決算レポートによるとグローバル販売台数が28万台を突破しました。
これは2010年度に発表されたグローバル販売台数の9万6,000台に比べると10年で3倍近くの成長を遂げたことになります。
日本でも同様で、JAIA(日本自動車輸入組合)の統計データによると2009年、2010年のは3,000台強の販売台数でした。
しかし、2019年には7192台と10年で2倍以上売れたことになります。
大躍進の理由はポルシェのSUV「マカン」によるものです。
マカンは日本でも扱いやすいサイズとポルシェブランドとしては破格の当時616万円と価格から大人気となりました。